【未来編集室】疑いの視点を持てば、編集力は自然と上がる。

こんにちは!

未来生活研究所の乳井です。

 

編集という思考を養おうとするとき欠かせないのが、

一つ一つの物事を見る視点の変化です。

物事を見るとき、馬鹿正直に真正面から見て、

「あー凄いな」「なるほど」「うんうん」とうなずくだけでは、

一向に編集する力を身に着けることはできません。

 

編集力を養うには、

大きく分けて3つの視点の変化させる必要があります。

①疑いの視点

「疑う」と聞くと、聞こえは悪いかもしれませんが、

言い換えると「WHY(なぜ)」という思考を深めることです。

より良い編集ができる人は情報を集めるのがとても上手です。

そして、元記者の私から言わせてもらうと、

情報収集の基本は、何を、誰が、いつ、どこで、なぜの5Wと、どうやっての1Hですが、

この中でも「なぜ」が一番大切です。

なぜなら、「なぜ」の中には、様々な人のドラマが入っているからです。

〇その夢を目指したのはなぜ?

〇なぜ、独立をしたの?

その答えには、十中八九、人の感情を揺さぶるようなドラマがあります。

雑誌や書籍の編集者は編集作業をする際、

どうやって読み手の感情を動かし、売れる本にするか、話題になるかを真剣に考えます。

 

「なぜ」から抽出されたドラマをどう編集し、相手に届けるか?

そして、感情を揺さぶるか。

雑誌や書籍では、これが大切になるわけですが、

実は私たちの日常でも一緒なんです。

 

話し相手の様々な「なぜ」を掘り起こして、その人の人生を知る。ドラマを知る。

人は、自分に人生を人に語ると、その人との距離感が近まったような気になります。

友達や恋人になる前の異性に、親のことや、自分の過去を話すと、特別感が増し、距離が近まりますよね。

それと一緒です。

人の「なぜ」を掘り起こすし、ドラマを上手く引き出すと、

その人との距離感が近まり、

商談だったらまとまる可能性が高まりますし、

男女の友情なら、恋人に昇格したりもします。

 

前回、編集とは、

「起ころうしている日常を、創意工夫によって、

より生産性があり、より彩のある楽しいモノに変えること」だと言いました。

人との距離感が近まり、親密度が高まれば、日常はより素晴らしいものに変化しますから、

疑う視点、つまり「WAY(なぜ)」を追求し、人のドラマを掘り出すことは、

編集を支える立派な視点なのです。

 

今日はここまでとします。

また2つは、次回、お伝えしますね!