あなたは、文章を書くことが「得意」ですか?
それとも「苦手」ですか?
ボクはかれこれ文章を書く仕事を10年やってきました。
新聞記者、雑誌記者、セールスレターの書き手、そして現在の書籍の編集者。
こういった職業だからこそ、
「文章を書くのが苦手なんだけど、どうやったらうまくなるの?」という質問をこれまで数えきれないほどされてきたものです。
そこで、ボクはいつも決まってこう質問を返します。
「なんで、文章を書くのが苦手だと感じるの?」
すると、たいていの場合、こんな答えが来ます。
「言いたいことが伝わらないんだよね。結局、何を伝えたい文章なんだか分からないと良く言われる」
・・・
・・・
あなたはどうですか?
もし、文章を書くのが苦手だと感じていたら、そんな悩みを抱えていませんか?
お気持ちは分かります。凄く。
だって、ボクも昔はそうでしたから。
お前の文章はくどい。
もっと簡潔に書け。
何が言いたいのか、分からん。
長い、汚い。
もう、どれだけ言われたか分かりません。(笑)
でも、まるでお前はバカだと言われたような気がして悔しくて、
そこから文章のいろはを勉強して、ほぼ毎日毎日「書く」を実行してきました。
努力のかいもあって、今ではそこそこのテクニックをもって、
人様に自信を持って伝わる文章を書けるようになったと自負しています。
話しを戻しますと、
・なぜ、書いた文章で伝えたいことが伝わらないのか?
・相手からダメ出しを食らってしまうのか?
上記の文章を苦手と感じる人の共通の悩みですが、
実は、文章を作成するにあたっていくつかのポイントさえ押さえてしまえば、
これらの悩みはあっという間に解決できてしまうんです。
最初に言っておきますが、
「文法をしっかりと押さえる」
「綺麗な日本語を心がける」
「敬語表現を間違わないようにする」
などといったことは、
『伝わる文章』を書くという意味では、有用なことではありません。
多少、日本語がおかしくてもいいんです。
多少、幼稚な表現をしてもいいんです。
多少、間違った言葉遣いをしてもいいんです。
新聞記者やビジネスにおける契約書を作成するような方はこういった部分の意識は必要ですが、
日常生活で活きる文章を書くことが目的の方なら、もっと押さえるべき大切なことがあります。
よく、「伝わる文章」と「伝える文章」は違うと言われます。
簡単言えば、伝わる文章とは、
読んだ後味がすっきりしていて、言いたいことが明確につづられている文章です。
「長文なんだけど、この人の文章はなぜかスッと入ってきて、全部読んでしまう。凄く記憶に残る」
文章を読んで、こんな感想をもったのであれば、それが「伝わる文章」になります。
一方で、伝える文章とは、分かりやすく言えば、新聞記事です。
ある程度の型に沿って、事実をたんたんと伝える。
重要なことは伝えることはできるのですが、中々、人の記憶に残りにくいというのが欠点でもあります。
次回からのブログでは、
読者の皆さんが「伝わる文章」を気楽に楽しく書けるように、
その書き方の秘密をお伝えしていきます。
「伝える文章」を勉強した新聞記者時代。
「伝わる文章」を勉強している今。
その二つの知恵と経験をミックスした、これからの時代ならではの文章テクニックもお伝えします。
全部読んでくれたなら、きっと、文章で苦労するということは、
ほぼほぼなくなりますので、ぜひ参考にしてくださいね!
それでは、また!
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◇記事作成者プロフィール◇
乳井遼(ニュウイリョウ)
元銀行マン、元新聞記者、現ビジネス書編集者
1988年、青森生まれ。2011年、新卒で銀行に勤め、その後新聞記者へと転職。
社会部で街ネタや警察ネタの取材を日々行う。
2016年に編集者として、再転職。現在は、未来生活研究所出版事業部での編集長としてビジネス書の編集をする。
文章力の講座なども行い、執筆のプロとして受講生に教えている。